高齢ドライバーのための交通安全教育プログラム
いきいき運転講座
自工会では活力ある長寿社会に向けて、高齢ドライバーの運転行動、安全意識、生活活性度(いきいき生活)を高め、アクティブな社会参加の実現に少しでも貢献することをねらいに2004年より本プログラムの開発に着手し、実験教育の中で効果を検証しながら教材を作成した。開発に当たっては、専門家で構成する高齢者交通安全教育推進委員会*1が参画し、脳科学や社会学的アプローチも取り入れた。
このプログラムは、4つの「交通安全トレーニング」と「交通脳トレ」を組み合わせ、効果的に安全運転能力、安全意識と脳機能を高めることができる内容となっている。また、交通安全トレーニングの各科目には3つのレベルがあり、グループリーダーのもとで、ワークシートやディスカッションを中心に進行する形式で、参加者の希望や必要に応じて異なる効果を持つトレーニングを選択し、取り組める構成となっている。*2
「いきいき運転講座」は多数のリーダー向け教材や交通脳トレ3ヶ月分など豊富な教材を揃えています。「いきいき運転講座」をさらに詳しく知りたい、もっと活用したいという方は以下をご覧ください。
「いきいき運転講座」の主な特徴
- 高齢ドライバーの方々がリーダーや班長になって、自分たちの力で講座を進行する。
- 話し合いを中心にして、いきいきと語り合い、学びあいながら、交通安全力を高める。
- 基本的な脳機能向上と交通の危険を察知するための脳機能向上を図る「交通脳トレ」の導入。
- 免許の無い方も一緒に助手席、自転車、歩行者の立場で参加できる。(一部トレーニングは除く)
「いきいき運転講座」のトレーニング内容
- 交通安全トレーニング
- 「いきいき運転・いきいき生活」
いきいき運転といきいき生活をテーマに話し合っていただき、知識を交換することで、安全行動と安全意識の向上を図る。 - 「危険予知トレーニング」
運転席から捉えた交通場面の写真を見ながら、どこに危険がひそんでいるか話し合い、運転に大切な危険予知力を高める。 - 「ヒヤリ体験を生かす」
参加者の居住地域の地図にヒヤリとした交通体験を書き込み、原因や対応を話し合い、地域の危険箇所やヒヤリを防ぐ方法を考える。 - 「自分の運転を振り返る」
ビデオで撮影した他のドライバーの運転行動を観察して、問題点を話し合うことで、自分の運転を改めて振り返り、運転能力、注意力を高める。 - 「交通脳トレ」
簡単な計算、音読、文字ひろい、間違い探しを実施することで、基本的な脳機能と交通の危険を察知するために使う脳の働きを高める。
提供する教材一式 (*3)
- 「いきいき運転講座」—進め方の手引き
プログラムの狙い、特徴、効果等の概略と進め方のポイントをリーダーが理解するための手引き。 -
「いきいき運転講座」—リーダー用教材
4つのテーマをそれぞれ3レベルに分け、興味に応じて高齢者のリーダー自らが講座の進行を行うためのマニュアル。「いきいき運転講座」— リーダー用教材(章別ダウンロード)
-
「交通脳トレ3ヶ月」
交通脳トレを行うためのシート。1日1シート約10分、週5日の60日分。(講座で使用する以外の自宅学習分含む)
交通脳トレ3ヶ月(月別ダウンロード) *ひと月20問の全60問
-
ビデオ「自分の運転を振り返る」(同内容のDVDも用意)
「いきいき運転講座」の1つ「自分の運転を振り返る」で使う映像教材。
10章-p120.「運転の自己評価」10章-p122.「歩き方・自転車の乗り方の自己評価」11章-p138.「運転の自己評価1 車間距離」」11章-p141.「運転の自己評価2 道路変更のルール」12章-p157.「運転の自己評価1 信号機のない交差点の右折」12章-p159.「運転の自己評価2 運転中の視線の動き」
-
資料ご利用に当たって
この資料は高齢者ドライバーの交通安全に取り組む皆様にお使いただくために作成したものです。
目的外の使用、営利目的のご使用はご遠慮下さい。