2019年版 日本の自動車工業
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2. 全車速域定速走行・車間距離制御装置車両の前部に設置したセンサーからの情報によって、設定した車速に応じた車間距離を一定に保つようブレーキ制御または速度制御するシステム。一定車間距離補助ブレーキ作動3. 衝突被害軽減ブレーキ前方の車両や障害物との距離、相対速度などの情報をもとに衝突の危険性を判断し、ドライバーに注意喚起をする。ドライバーがブレーキ操作を行わず、追突する可能性が高いと判断した場合は自動的に制動を制御するシステム。レーダーやカメラが常に前方の安全を確認追突の可能性が高いとコンピュータが判断すると、さらに強いブレーキを作動ドライバーが停止車両に気づかない場合は、警報と弱いブレーキでドライバーと後続車に注意を促す弱いブレーキ作動強いブレーキ作動● 安全運転サポート車 Ver1.0のコンセプトセーフティ・サポートカー【サポカー】自動ブレーキに加え、ペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載した、特に高齢運転者に推奨する自動車自動ブレーキを搭載した、全ての運転者に推奨する自動車セーフティ・サポートカーS【サポカーS】自動ブレーキ(対歩行者)ペダル踏み間違い時加速抑制装置 ※1車線逸脱警報 ※2先進ライト ※3自動ブレーキ(対車両)ペダル踏み間違い時加速抑制装置 ※1低速自動ブレーキ(対車両) ※4ペダル踏み間違い時加速抑制装置 ※1サポカーSの区分搭載される装置により、さらに3つの区分に分かれます。ワイドベーシック+ベーシック※1.マニュアル車は除く。 ※2.車線維持支援装置でも可。 ※3.自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯又は配光可変型前照灯をいう。 ※4.作動速度域が時速30km以下のもの。進化するITS(高度道路交通システム)とASV(先進安全自動車)ITS(高度道路交通システム)とは、情報通信技術を用い、人と道路と車両を一体の交通システムとして構築することにより、安全性や輸送効率、快適性の飛躍的向上を図るものです。1996年に策定された『ITS全体構想』より20年以上経過し、開発されたITS要素技術は広く行き渡ってきました。自動料金支払いシステム(ETC)、高度ナビゲーションシステム、スマートインターチェンジなどが展開され、ASV(先進安全自動車)技術の開発・実用化が進んでいます。「安全運転サポート車」の普及啓発経済産業省・国土交通省・警察庁・金融庁や自動車関係団体では、高齢運転者を含めた全ての自動車運転者による交通事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などの先進安全技術を活用した一定の運転支援機能を備えた車両を「安全運転サポート車(サポカー)」と称してその普及に取り組んでいます。これを受けて自動車メーカーでは、先進安全技術の性能向上と搭載拡大に取り組み、2020年までにほぼ全ての車種(新車乗用車)に自動ブレーキ及びペダル踏み間違い時加速抑制装置を標準装備またはオプション設定することとし、試乗機会の提供などによる普及啓発についても積極的に進めています。交通安全ITS・ASV警報エリア警報エリア車線逸脱警報機能車線維持支援機能1. 車線維持支援制御装置車両の前部に設置したセンサー(カメラ)で進路を検知し、道路の傾きや横風によって進路が乱れた場合でもハンドルに補助的な力を与えることで車線のほぼ中央を走れるよう、ハンドル操作を支援するシステム。● 実用化されたASV技術の例実用化・普及が進むASV技術ASV(先進安全自動車)の研究成果により、「安全運転の支援」では、車線維持支援制御装置、全車速域定速走行・車間距離制御装置、衝突被害軽減ブレーキなどさまざまな安全装備が開発・実用化されています(ASV技術普及状況はP.27参照)。 26

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