「エアバッグ一括作動処理システム」の開発について 1998年7月23日 社団法人日本自動車工業会は、使用済み自動車の未作動エアバッグを車両搭載状態のまま、容易に一括作動処理することを目的とした「SRSエアバッグ一括作動処理システム」を開発した。 ●システム開発の目的 近年、衝突事故時の乗員保護に有効な装置としてのエアバッグ搭載車が急増していることから、将来、大量のエアバッグ搭載車が使用済みとなる。 当会では、かねてより、「エアバッグ作動処理マニュアル」や「解説ビデオ」を作成し、関係者への配布を通じて未作動エアバッグの適正処理徹底促進に努めてきたが、使用済み自動車のシュレッダーによる破砕処理工程投入前に、エアバッグを車両搭載状態のまま作動処理するのが有効な処理方法と考え、この度、より安全に車上作動処理(複数個搭載の場合も一括)することを目的に「エアバッグ一括作動処理システム」を開発したものである。 これにより、従来、個々のエアバッグを外部の電源と接続して作動させていたものが、新開発のツールを共通コネクターで車両側コントロールユニットと接続し、ボタンを押すだけで、搭載個数に関わらず、一括処理が可能となった。 ●システムの概要 同システムは、エアバッグのコントロール・ユニットに使用する作動処理用プログラム、作動ツール及び接続コネクターで構成される。 車両側のエアバッグ・コントロールユニットに取り付けたコネクターに、作動ツール側コネクターを接続し、エアバッグを車上で一括処理するシステム。
●作動手順の概要 作動ツールのコネクターを車両側エアバッグ・コントロール・ユニットのコネクターと接続する。 |
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