日本自動車工業会（会長：辻義文）では春の全国交通安全運動に合わせて、４月６日（木）から「自工会・２０００年春季交通安全キャンペーン」を７月末日まで展開する。 　交通事故死者数は１９９６年に１万人を下回って以来４年連続で減少しているものの１９９９年の事故発生件数は７年続けて前年を上回り、特に負傷者数は１００万人を超え、依然として厳しい現況にある。本キャンペーンは、こうした事故状況を踏まえ、政府の目標とする事故死者９，０００人以下を達成するため、業界統一活動として交通安全を呼びかけていくもの。

■『 シートベルト、チャイルドシートの着用促進 』が四輪のテーマ ■
自工会の交通安全キャンペーンのスローガン『いつでも、どこでも、乗る人はみんなシートベルトを。』を実現していくために、運転席、助手席はもちろん後部座席でのシートベルト着用の徹底を図る。特に４月から着用が義務化されるチャイルドシートについては従来より比重を置いて着用促進を展開する。

■『二輪車の昼間点灯の社会的理解の促進』が二輪のテーマ■
現在、国内生産の二輪車は自動点灯式になっているが、昼間点灯（ライトオン）が混合交通下での被視認性を高め、目立つ事によっての事故防止を二輪ライダーに再認識して戴くとともに、四輪ドライバー、歩行者、自転車利用者などにもその意味の理解の促進を図る。

展開内容は次の通り。

チャイルドシート総数１，０００台モニタープレゼント

◆	４月から着用が義務化されるチャイルドシートの普及促進の一環として新聞で１，０００台をモニタープレゼントする。 チャイルドシート（ベビーシート／チャイルドシート／ジュニアシート）の有効性・重要性の理解促進を図るとともに、事後、使用された方にアンケートを実施して、今後の啓発活動とする。

新聞広告

◆	キャンペーンクリエイティブ『チャイルドシート着用促進』と有識者による対談記事を、全国紙３紙により掲載し、チャイルドシートの重要性を伝え一層の理解促進を行う。サブテーマとして、シートベルトの着用・高齢者の事故防止・二輪車の昼間点灯についても取り上げる。 　（全１５段編集タイアップ記事）

ラジオＣＭ

◆	全国FM４６局・AM４局でのラジオCM２０秒（延べ７，４８１本）を投入し直接耳へ訴える。シートベルト編、チャイルドシート編、高齢者編、ライトオン編の４タイプのCMをターゲット（年代・時間）に分け、より高い効果をねらう。 また、JFM（ジャパンエフエムネットワーク）全国３６局では各県の事故データをもとにチャイルドシート、シートベルト、高齢者それぞれのテーマを取り上げパーソナリティにコメントしてもらい、各地域での交通安全意識の高揚を図る。

劇場ＣＦ

◆	シートベルト着用の重要性を映像で表現し、劇場内CF（全国１３地区５９館３０秒CF）で高齢者についで死者が多い若者等に訴求していく。

他団体のご協力によるポスター広告

高速道路サービスエリア・パーキングエリアでのポスターの掲出〈四輪／二輪〉

◆	日本道路公団のご協力により、全国の高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにてポスターを掲出し、高速道路利用者にシートベルト及びチャイルドシート着用の徹底と二輪車の昼間点灯に対する理解を呼びかける。 （計８，０００枚）

指定自動車教習所でのポスターの掲出〈四輪／二輪〉

◆	全日本指定自動車教習所協会連合会のご協力により、全国の指定自動車教習所にポスターを掲出し、これから免許を取得する人達へのシートベルト及びチャイルドシートの着用促進と二輪車の昼間点灯に対する理解を呼びかける。 （計１２，０００枚）

産婦人科・小児科を中心とした病院、医院でのポスターの掲出〈四輪〉

◆	「子供の安全ネットワーク・ジャパン」のご協力により、全国のネットワークの病院・医院でチャイルドシートの着用促進を訴えるポスターを掲出し、親子に対して啓発を展開する。 （計１，２００枚）

雑誌広告

〈四輪／二輪〉

◆	週刊誌等の雑誌に『シートベルト及びチャイルドシートの着用促進』『見られるための、ライトオン』のクリエイティブを掲載し、一般の方への啓発を展開していく。

四輪車販売店での懸垂幕の掲出

◆	四輪車スローガン『いつでも、どこでも、乗る人はみんなシートベルトを。』の懸垂幕を全国の四輪車販売店に掲出する。業界あげて取り組む活動としての意義と、店頭をメディアとしたより広がりのあるキャンペーンを目的とする。

二輪車販売店店頭でのポスター掲出

◆	二輪車スローガン『見られるための、ライトオン』のポスターを全国の二輪車販売店に掲出する。来店するライダーのみならず交通参加者に幅広く理解の促進を図る。