自工会リリース


平成13年8月9日

高濃度アルコール含有燃料の使用について

 本日、弊会会員メーカーは、メーカーの指定するガソリン以外の自動車燃料(高濃度アルコール含有燃料)を使用した一部車種に不具合が起きたことを国土交通省に報告、これを受けてその旨が国土交通省により自動車ユーザー(国民)の皆様に対し公表されました。

 自動車メーカーの指定する燃料(無鉛ガソリン)とは異なる高濃度アルコール含有燃料を使用した場合、部品等に腐食を起こす可能性や燃料系部品に損傷を与え、燃料漏れを起こす恐れ、さらに最悪の場合には火災に至る可能性があります。

 自動車メーカーは、メーカーが指定する自動車用燃料の使用を前提として自動車の開発・設計を行っております。

 自動車(二輪車を含む)に使用される燃料は、車検証、オーナーズマニュアル等に明記されており、エンジン型式により、ガソリンまたは軽油(一部LPG)が指定されています。ガソリンエンジンに使用される燃料としては無鉛ガソリンを指定しています。したがって、ユーザーが指定以外の燃料を使用して、燃料に起因する不具合が生じた場合には、基本的にメーカーによる保証の対象外となります。なお、ユーザーの皆様におかれましては、給油の際には必ず無鉛ガソリンであることを確認して頂くようお願い致します。

 弊会としては、今般の高濃度アルコール含有燃料使用による車両不具合の可能性や国土交通省による公表を機会に、不具合の発生事例の調査を進めるとともに、自動車ユーザーの皆様には改めて「自動車メーカーの指定する燃料(無鉛ガソリン)の使用」について、ご理解を頂くよう努力を傾注致したいと思います。

以 上

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