ニュースリリース
自工会・2019年秋の交通安全キャンペーンのご案内
一般社団法人日本自動車工業会(会長:豊田 章男、以下自工会)は、9月21日(土)~12月31日(火)までの間、政府の実施する秋の全国交通安全運動*と連動し、「自工会・2019年秋の交通安全キャンペーン」を実施します。
*主催:内閣府他、期間:9月21日(土)から9月30日(月)
本年7月末の交通事故の発生件数は21万8,543件と前年同期より2万8,038件減少(-11.4%)し、死者数は1,647人で前年同期より236人減少(-12.5%)となっております。
しかしながら、交通死亡事故は例年10月から年末にかけて薄暮時間帯に多く発生していることから、運転者及び歩行者にこのような状況を周知して安全意識の醸成を図ることが重要です。
当会としては、2016年に政府が作成した第10次交通安全基本計画(平成28年度~32年度)において、世界一安全な道路交通を実現するため、2020年までに交通事故死者数を2,500人以下とする目標の実現に向けて、一層の車両安全対策に取り組むとともに、交通安全活動の一環として秋の交通安全キャンペーンを実施し、安全な交通社会の実現に貢献してまいります。
<キャンペーン名>
秋の交通安全キャンペーン
~秋の交通安全のおまじない ハヤ・ピカ・パット~
<秋の交通安全キャンペーンの考え方>
本キャンペーンは、一人ひとりの交通安全に対する意識を行動につなげて習慣化することを目的に実施。ポイントとして、日本人に古くから馴染みのある「おまじない」に着目し、日本交通心理学会協力のもと、心理学的に効果のある「おまじない」を開発しました。
開発した「おまじない」には、何度も唱え、記憶することで、日常的な交通安全行動を心がけて欲しいという願いが込められています。
<キャンペーンの訴求テーマ>
●ドライバー向けテーマ:
「夕方早めのヘッドライト点灯促進、ハイビームの有効活用促進」
例年、秋~冬の薄暮時間帯の死亡事故件数は春~夏に比べて大幅に増加しており、薄暮時間帯における「自動車対歩行者」の死亡事故件数は時間あたり昼間の約4倍となっています。(*1)
また、「自動車対歩行者」の夜間における死亡事故は、ハイビームを活用することで5割以上が回避できた可能性があるとの調査結果が出ており(*2)、ドライバーは、夕方早めのヘッドライト点灯、およびハイビームを有効活用していくことが重要です。
●高齢歩行者向けテーマ:
「夕暮れ時の道路横断への注意喚起・反射材の着用促進」
高齢歩行者の死亡者数は昼間に比べて夜間の歩行中死者数が約1.7倍高いことから、夕暮れ時から夜間において道路を横断する際は安全を確認し、反射材を着用することが重要です。(*3)
●二輪ライダー及び同乗者向けテーマ:
「ヘルメットの正しい着用促進、胸部プロテクターの着用促進」
二輪車の死亡事故の約70%が、頭部・胸部が損傷主部位となり死亡しています。(*4)
また、二輪車乗車中の事故死者のうち3割以上が事故時にヘルメットの離脱をしていることから、二輪車の死亡事故リスクを減少させるためには、あごひもをしっかり締めるなどのヘルメットの正しい着用や、胸部プロテクターを着用することが重要です。
(*1) 2018年 警察庁「交通死亡事故の特徴等について」
(*2) 2017年 警察庁「交通死亡事故の特徴等について」
(*3) 2018年 警察庁「平成30年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」
(*4) 2018年 警察庁「交通事故統計」
○訴求のポイント
実施期間 | 2019年9月21日(土)~12月31日(火) |
---|---|
訴求内容 |
高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止に向けて、 二輪乗車中の交通死亡事故抑止に向けて、 |
スローガン | 秋の交通安全のおまじない“ハヤ・ピカ・パット“
車に乗ったら、夕暮れ“ハヤ”めのヘッドライトを点けて、
暗い道では対向車などに気を付けて、ハイビームで“ピカッ”と、 歩行者は反射材で“パット”明るく。 |
○具体的展開
・幅広い世代に人気のタレント「柳原可奈子さん」が交通安全の魔法使いとして、「夕方早めのヘッドライト点灯・ハイビームの有効活用」、「夜間の反射材着用促進」、「ヘルメットの正しい着用促進、胸部プロテクターの着用推奨」を訴求するスペシャルムービーを以下のメディアに配信。
YouTube | スペシャルムービーを配信 |
---|---|
ラジオCM | ニッポン放送系列ネットスポット放送 10月1日~31日・月~金曜日放送 |
キャンペーンサイト | スペシャルムービーや、訴求テーマに基づく事故実態データが見られるキャンペーンサイトの開設 http://jama-cp-anzen.jp/ |
- 高齢者の反射材着用を促進するため、高齢歩行者死者数が多く、且つ高齢歩行者死者数の割合が高い新潟県、栃木県の動員数の多い映画館(一部)において「反射材」等を配布し、反射材の着用促進を図る。
(9/13~9/19(敬老の日を含む)) - 会員各社のホームページ、SNS等に交通安全キャンペーンサイトへのリンクバナーの設置。
(9/21~12/31)
以上