2000年8月24日
国連「車両等の世界的技術規則協定」の発効について (社)日本自動車工業会
会長 奥田 碩
(社)日本自動車部品工業会 明日、国連の「車両等の世界的技術規則協定(いわゆるグローバル協定(1998年協定))」が正式に発効される。 この協定は、日米EUの3極政府が主体となって作成し、平成10年6月に国連で採択されたものであり、日本も平成11年8月に締結しているが、去る7月31日、協定発効に必要な8カ国(カナダ、米国、日本、フランス、イギリス、EU、ドイツ、ロシア)の協定締結が行われ、この度、発効する運びとなったものである。 日本自動車工業会及び日本自動車部品工業会は、本協定の早期発効を強く希望していたところであり、これを歓迎するとともに、この決定に至るまでには、早期発効に向けた日本政府の積極的な働きかけによるところが大きく、これに深く感謝を表するものである。 本協定の正式な発効により、世界統一基準が今後制定されていくことになる。安全・環境基準の国際統一が一層確実に促進されることになり、自動車・部品業界にとっては新技術に関する開発コストの削減、部品の共通化等大きな経済効果が期待できる。 両工業会は、OICA(国際自動車工業会)、IMMA(国際二輪車工業会)を通じて、各国の自動車工業会及び部品工業会の協力のもと、既に数項目の世界統一基準の原案を作成し、国連ECE/WP29(自動車基準調和世界フォーラム)に提示しているところであるが、今後の更なる世界統一基準の早期・着実な策定に期待を致したい。 両工業会としては、以前に増して更に政府、関係機関と協力し、世界統一基準の策定に向け、今後とも努力していく所存である。 以上 [参考] グローバル協定(1998年協定)に基づく世界的技術規則の策定を自工会が期待している分野
*:WP29に業界から提案している項目 以上 |
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