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1999年3月18日
(辻会長)
日産自動車/ルノー提携について
- ベンツ/クライスラーの合併が、「自社のみで21世紀を迎えることが出来るのか」、「他社と手を握って21世紀を迎えた方がいいのか」ということを考える非常に大きなきっかけになったことは確かであろう。
- それを考える時に何を評価の基準として考えるかと言えば規模の問題となる。
- さらにもう一つのクライテリアとしては、21世紀を生き抜くための開発や生産性の点で、どの程度競争力を保持していけるのか、技術的に競争に打ち勝っていく力があるのかどうかであろう。
- 日産もルノーも、21世紀を迎えるにあたり良きパートナーが出来たと感じているのではないか。日産としてはルノーと提携することによってシナジー効果が出せると思っている。
春闘関連について
- 自動車の回答レベルは、現在の大変厳しい経済状況を如実に表した数字であって、経営者が勝ったとか組合が勝ったとかいう話しではない。
- 今回の賃金交渉の経緯を経営者の方々から伺うと、非常に回数も多く、真剣な交渉が夜を徹して行われたとのこと。そうした意味では、大変厳しい状況の中で、労使でギリギリの線を見いだし、まとめてもらった賃金交渉ではなかったかと思う。
- 経済成長率、即ち景気がマイナスで、物価がマイナスな中で賃金だけが右肩上がりという訳にはいかない。
1998年度国内生産について
- 1,000万台を超えると見ていたが、2,3月の輸出が減少したことにより、1,000万台達成は困難な状況となった。995万台を中心とした数字が予想される。
以 上
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