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平成11年9月16日
(辻会長)
◇会見の席上、下記説明
- 平成12年度税制改正要望
- 「自工会・'99秋季交通安全キャンペーン」の実施について
自動車需要動向について
- 8月単月では登録車の減少幅が少なくなってはいるものの、7月の減少幅は大きく、1ケ月だけでは判断出来ない。概ね3ケ月間同じような傾向が続いて初めて傾向として妥当性があると思う。
- ただ、下期の生産はモーターショーもあり少しずつ回復するのではないかとの感じを持っている。
東京都の打ち出したディーゼル車規制について
- 流入規制などいくつかの規制案が出されているが、何れもどういうアクションプランにはっきりとしていない。
- 流入問題については、他県から他県に向かう車両が多いように思う。これらについては道路整備計画に優先順位を付けて大都市の渋滞緩和をする方向に向けるなど種々の方策があろう。自工会としてもその勉強は着実にしており、必要とあれば我々としての考えを述べることも可能。
- アクションプランがはっきり出てきた、或いは出てくるまでに自工会の意見をいろいろ聞いて戴くと有り難い。環境問題は我々にとって最重要課題のひとつであり、協力は惜しまない。
CO2排出に関する欧州委員会/自工会協議について
- 本日の理事会において、環境協定の内容となる自工会コミットメントを了承し、直ちに欧州委員会に提案するこことした。
- 目標年次と目標値については、「EUで販売される自工会メンバーの乗用車(新車)のCO2平均値について、2009年までに140g/kmを達成することを約束する」というもの。(参考:1995年の自工会実績値は193〜202g/km) 最近の為替動向について
- 110円〜120円の間が我々の業界では安心して見ていられるレベルであろう。何よりも必要なのは安定して同じようなレベルで物事が続くということであり、最近の動きは急速すぎる。
- 政府に対してはその歯止めをお願いしたい。日本だけの介入でどの程度の影響があるか分からないとの声も聞くが、自分としては介入して当たり前だと思う。
- 自動車各社は現地生産を増やしており、その影響は以前ほど大きくはないとは言え、日産自動車の場合でも1円50〜60億位の変動があり、決して小さくはない。
次期自工会会長について
- 現時点ではっきりしているのは、今期を以て私は辞めるということのみで、その他は何も決まっていない。
- 会長会社の輪番制については、これまでの経緯と現状を踏まえ、現在の2社体制を継続するのか、会長・副会長を務める5社体制とするか、或いは四輪11社とするかなど、今年の暮れから来春にかけて検討し決めていかなければならないと思っている。
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