自工会リリース

2000年09月21日

(奥田会長)

リコール問題について

  • 9月14日の運輸大臣との会談では、わたしから「不祥事を起こして申し訳ない。今後再発防止に向け十分力を尽くす」旨を申し上げ、大臣から「わかった」との話があった。20日には自動車交通局長から自工会会長あての総点検指示の書類が届いており、慎重に受け止めてやっていきたい。
  • 対応組織では、各社の話を聞いてみて、ルールや処理方法について共通化できるものは共通化し、漏れがあるものは付け加えることにより、各社とも万全の体制がとれるような形のものを作り上げなければならない。
  • 対応組織は一時的なタスクフォースになる。
  • 運輸省から、自工会に人を出したいとか第三者機関を作りたいという話は聞いていない。
  • リコールの件数が増えているが、これは品質が悪くなったのではなく、点検の設備・仕方やユーザーからのクレームが社会的環境もあって多くなってきたことの積み上げとして出てきているのではないか。
  • 開発期間の短縮やコンピュータによる開発等により無理が生じリコールの件数が増えているということはなく、自動車の機構が複雑・精密になった結果こういうことが起こっているのではないか。設計問題というより電子部品を多く使うことから起こっているのではないか。

税制改正要望について

  • 登録車と軽自動車のアンバランスの見直しについては、いま実態把握をして検討中。今年は時間切れということもあり盛り込んでいない。任期中には道をつけたい。

日米自動車・同部品協定について

  • 政府側に任せてあり自工会としては何もやっていない。
  • 延長すべきかどうかは問題が出てきてから言うことである。

原油価格高騰について

  • ガソリンの価格が上がり消費者には大きな痛みになっており、自動車メーカーとしては部品のコストに影響が出てきて収益が圧迫されることもあり得る。

以上


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