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2001年4月19日
(奥田会長)
リコールに関する自工会の取り組みについて
- 扇国交大臣からは、非常に重要な問題なので各社トップが関心を持ってこの問題に対処してほしいということと、問題が起こってから対策をとりまとめるまでのアクションが若干遅かったという話があった。
GM加入について
- 「製造」という加盟資格について検討しているところ。GM側からの回答はまだない。
- 定款を変更するか否かという問題は、「製造」という言葉の解釈の問題になる。
米国経済および米国自動車市場について
- 米国の緊急利下げは、米国景気の刺激策になるのではないか。
- 1月〜3月の米国自動車市場は、年1,700万台ペースの高い水準にある。ただ、値引きが非常に多いとかプロモーション費用が高いなど内容は悪化している。
- 1,700万台ペースが維持されれば、日本からの輸出や現地生産は、各社の予定どおり進められるだろう。
自動車業界のリストラについて
- 1〜2社まだ少し問題が残っているかもしれないが、設備過剰のリストラは終わったと思っている。
- 雇用については、出向、配置転換等で処理されるのであればいいのではないか。
日本経済について
- 今の日本の経済は、下振れが起こっておりデフレ状態だという見方でよいと思う。
- 緊急経済対策を即刻実施に移すことにより、また米国利下げが米国景気への刺激になれば日本に好材料となり、年度後半には日米とも経済状況はよくなるのではないか。
セーフガードについて
- こういう形になったのは非常に残念。
- 日本の技術者が向こうへ渡り、品種改良や生産指導の結果、その跳ね返りが日本に来た。
- 中国経済が本格的に動き出し世界経済の中で大きな意味を持ってくれば、政治・経済について大きな地殻変動が起こるだろうと言われてきたが、そういうケースがいよいよ出てきたと感じている。
- 政府間で話し合いを持ち、これ以上拡大しないように処理をしていただきたい。
自動車関係諸税について
- 簡素化の考え方は出来ており、税制改正の際に要望していきたい。
製鉄業界の再編について
- コスト面は合併によってすぐ効果が出てくるわけではない。品質面はいい形での競争により向上が期待できる。
次期首相について
- 景気回復に向けて経済の構造改革のリーダーシップをとってほしい。また政局が安定する仕組みを作ってほしい。
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