2050年カーボンニュートラルシナリオ

2050年カーボンニュートラルシナリオ

2050年カーボンニュートラルに向けた多様な選択肢の客観的かつ定量的な把握のために、エネルギー分野で国際的に評価の高いシンクタンクである、日本エネルギー経済研究所に委託し、BEVの推進やCN燃料の活用可能性、先進国、新興国の状況等を勘案して設定した、3つのシナリオを分析しました。

その結果、世界全体の道路交通のCO2排出削減は、BEV化を急速に進めるシナリオだけでなく、HEV・PHEVとカーボンニュートラル燃料を有効活用するシナリオでもIPCCの2050年1.5℃シナリオ*1に整合的になりうることが分かりました。

また、先進国ではどのシナリオでも2050年カーボンニュートラルに近い水準まで削減で可能であり、販売・保有台数が著しく増加する可能性のある新興国においても、CN燃料の供給量を合理的な範囲内で増やすことで、IPCCの2050年1.5℃、2.0℃シナリオに沿う可能性を確認しました。

自工会としましては、選択肢を狭めることなく、各国・地域がそれぞれの事情にあわせたカーボンニュートラルへの道筋を検討することが肝要と考えております。

*1 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第3作業部会-第6次評価報告書で分析された、科学的に検証されている世界の1000以上のシナリオのなかから、1.5℃目標に整合的なシナリオとして、政策決定者向け要約で示されているもの。


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