自工会リリース


平成12年6月23日

ASEAN専門家派遣プログラムについて

ASEAN地域内での自動車関連産業の競争力強化や健全な自動車社会の構築のため、ASEAN主要4カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン)を中心として、裾野産業支援及び人材育成、環境問題の改善に関する協力を通じ、アセアンの自動車産業の発展を支援する目的で日本よりの専門家派遣プログラムを官民合同で準備中である。

注1:本年5月にミャンマーにて開催されたアセアン通産大臣会合において、深谷通産大臣は「日本/ASEAN共同計画に関する10項目重点協力分野」を発表。その中に自動車分野における巡回型専門家派遣プロ グラムの推進が織り込まれている。

§当面の重要課題である「裾野産業支援及び人材育成」に関する事業

(1) 事業概要
ASEAN各国の自動車部品メーカーに専門家を派遣。マネジメント部門並びに生産現場に対し、巡回形式の改善指導による経営、生産技術面での強化を行う。日本政府の支援を得て、自工会、部工会が共同で実施する。

注2:自工会は1996年より英国自動車部品産業の競争力強化のため、 英国部品メーカーに対しカイゼン活動を指導出来るマスター エンジニア(熟練技術者)を派遣し、英国部品メーカーの経営改善 に大きな貢献を果たしている。 (別添参照)

<派遣者>
自動車メーカー並びに部品メーカーより、コーディネーター、マネジメント専門家、生産技術改善指導の専門家を派遣する。

<各派遣者の役割>
・コーディネーター:現地部品産業の問題点、改善内容の把握、提案
・マネジメント専門家:マネジメント部門の指導
・ 生産技術専門家/改善指導専門家:現場指導

<派遣者の選定>
民間:自工会および部工会
政府:通産省自動車課及び(財)海外貿易開発協会(JODC)よりなる選考委員会により決定する。

(2)これまでの準備状況

タイ:
タイ自動車研究所(TAI)に日本人コーディネーターを派遣済み。 専門家の派遣選定(最低8名)について秋を目途に準備中。

インドネシア:
現地受け入れ組織としてGAIKINDO(インドネシア自工会) 並びにGIAMM(インドネシア部工会)共同で運営委員会を設置することで検討中。近く日本人コーディネーターの派遣を予定。

マレーシア、フィリピン:
現地受け入れ組織の選定と日本人コーディネーター等を選定中。

以上


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