自工会リリース


平成13年4月23日

ディーゼルエンジン油に関する
日米欧共通ガイドライン「Global DHD-1」の導入について

 

 (社)日本自動車工業会(JAMA)は欧州自動車工業会(ACEA)及び米国エンジン製造工業会(EMA)と共同して、それぞれの団体が各地域で定めたディーゼルエンジン油規格、JASO DH-1 (日本)、ACEA E5 (欧州)、API CH-4 (米国)の世界調和を目的に論議を行い、この度共通のガイドライン「Global DHD-1」導入の合意に達した。
 JAMAをはじめとする関係団体および関係企業*は、自動車用ディーゼルエンジン油の品質規格に関して、日本製エンジンに、より適合したエンジン油が日本国内をはじめアジア市場へ導入されることを目的に、2000年10月、エンジン油規格「JASO DH-1 (JASO M355:2000)」を制定した。
 このJASO DH-1の制定と並行し、大型車用ディーゼルエンジン油規格のより広範囲な共通化を行うべく協議を重ねた結果、規格の国際調和によりエンジン油の国際的な調達が容易になり、入手性の向上や選択基準の明確化等ユーザーにもメリットが大きいとの結論に達し、3団体でディーゼルエンジン油規格の調和に踏み切った。
 Global DHD-1はその第1段階として、JASO DH-1、ACEA E5、API CH-4個々の要求性能特性について、現時点で共通化が可能な特性については可能な限り統一を図った。今後も3団体は継続して論議を続け、次期ガイドライン制定時には更なる要求性能特性の統一化を進める。

 今回制定したGlobal DHD-1は大型ディーゼルエンジン油の油質に関するガイドラインであり、主な性能要求項目は別表の通りである。
 認証方法は自己認証とし、認証システムは策定しない。本日の発表をもって、エンジン油メーカの自己認証として市場への導入が可能となる。
なお、詳細のガイドライン(英文)はJAMA Webサイト (http://www.jama.or.jp)に掲載する予定である。

以上


* (社)日本自動車工業会、石油連盟、(社)自動車技術会、(社)日本陸用内燃機関協会、 (社)潤滑油協会、(社)日本舟艇工業会の6団体と関連企業(添加剤会社4社)

・DHD-1表
・英文ガイドライン詳細(HTML / PDF

 

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