クリーンエネルギー車の開発
石油に替えて、電気や天然ガスなどのクリーンで新しいエネルギーを利用した、クリーンエネルギー車の実用化が進んでいます。クリーンエネルギー車の種類によっては、今までのクルマにくらべて走り続けられる距離が短い、値段が高いなど、課題もいくつかありますが、現在、150万台以上のクリーンエネルギー車が利用されています。
![ハイブリッド自動車](images/08_sub01.png)
エンジンと電気モーターなど、2つ以上の動力を組み合わせて走ります。エンジンとモーターを使い分けることで、エネルギーの使用を抑えることができ、またCO2の排出量を減らせます。
![電気自動車](images/08_sub02.png)
バッテリーに充電した電力を使って走ります。ガソリンを使わないので、CO2や有害なガスを出さないという特長があります。また、ほとんど騒音を出しません。
![燃料(ねんりょう)電池自動車](images/08_sub03.png)
燃料電池とよばれる電池に、水素と酸素(空気)を取り込んで、化学反応を起こし、発生する電気を利用して走ります。充電の必要がなく、CO2や有害なガスを出しません。
![天然ガス自動車](images/08_sub04.png)
メタンを主な成分とする圧縮した天然ガスで走ります。ガソリン車にくらべCO2の排出量が少なく、また黒煙の排出量も少ないのが特長です。エンジンの音は静かです。
![水素(すいそ)自動車](images/08_sub05.png)
ガソリンの代わりに水素を使ってエンジンを動かし、CO2を排出しません。
![やさしさ運ぶ福祉(ふくし)車両](images/08_sub06.png)
お年寄りにも、からだの不自由な人にもクルマに乗ってもらいたい、そんな思いから自動車メーカーでは、福祉車両とよばれるクルマを開発しています。たとえば、車いすからシートに座るときにサポートするクルマや、車いすに座ったまま乗れるクルマなどがあります。また、手や足が不自由な人でも運転できるクルマがあります。自動車メーカーでは、すべての人にとって、便利でやさしいクルマ社会をめざし、これからも開発を続けます。
![東京モーターショー](images/08_sub07.png)
デトロイト(アメリカ)、パリ(フランス)、フランクフルト(ドイツ)とならぶ国際モーターショーの1つが、東京モーターショーです。1954年の第1回開催以来、毎回、数多くの入場者を集めるビッグイベントです。モーターショーでは、自動車メーカーが、「安全のための技術」「環境にやさしい技術」など、高度な技術によってつくられた、最新のクルマを紹介します。また、アジアでは日本の他に、中国、韓国、ベトナム、タイなどでも開催されています。特に上海モーターショーは大規模で、世界の注目が集まっています。
![ワクエコ・モーターランド](images/08_sub08.png)
科学技術館2階にある「ワクエコ・モーターランド」は、シミュレータによる乗用車・バイク・トラックの運転体験や、安全・環境についての展示・映像など、クルマに関するさまざまなことを幅広く学ぶことができます。
![写真](images/08_08.png) |
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![写真](images/08_09.png) |
実際の展示からクルマのしくみをくわしく見ることができます |
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シミュレータで実際に運転しているような体験ができます |
- ワクエコ うんてん
本物のクルマを運転しているような楽しい体験ができるよ。
- ワクエコ あんぜん
安全なクルマ社会をつくる技術を映像などから学ぼう。
- ワクエコ かんきょう
クルマを通してリサイクルや地球環境について考えよう。
- ワクエコ しくみ
クルマが動くしくみなどをさまざまな展示から探ろう。
- ワクエコ ドリーム
ミニカー展示や映像などからクルマの文化と歴史を学ぼう。
- ワクエコ ものづくり
設計から製造まで、クルマをつくる難しさと楽しさを知ろう。
科学技術館 http://www.jsf.or.jp 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1
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