3D図面の標準化に関わる活動
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現在の自動車開発は、3次元CADデータを活用した開発形態にシフトしており、3Dモデルを図面に付加する取組みも開始されています。現在の図面は製品仕様情報と製造情報を、CAD機能の都合で3Dと2Dに分けて定義していますが、今後は業務の効率向上を目的に、CAD機能やPC機能を活用した、新しい3D主体図面での情報伝達の普及が考えられます。この対応には、3Dを基本にした新しい図面の標準化が必要です。
JAMA各社の開発形態は3D活用へ移行し、従来の2D図面と3Dモデルを併用した図面指示をしていますが、この現状運用に対しJAMA OEMの取引先ヒヤリング調査を行いました。この結果、業界としてこれらの図面の標準化を行う事で、図面を書く側と図面を読む側の混乱が防止でき、正確に情報伝達ができる事が確認できました。
JAMA OEMがサプライヤーを含め、世界に通用する3D図面での効果的な運用が行えるようにするため、3D図面の標準化を行い、業界の効率化に寄与するこの活動の結果としてガイドラインを発行いたします。
【ガイドラインのダウンロード方法】
- ガイドラインのリンクをクリックすると、ダウンロードが開始します。
- ダウンロードされたZIPファイルを解凍すると、ガイドラインとアンケート依頼文が確認できます。
※アンケートにご協力をお願いします※
JAMAのデジタルエンジニアリング活動の普及・展開を図るため、各資料の活⽤状況を集計・把握しておりますのでアンケートにご協⼒いただきますよう、よろしくお願いいたします。
お手本データ
各社での3D図面作成の参考、データ変換・流通検証の供試データとして、3D図面の「お手本」となるべきデータ。
3D図面推進にあたり、3DAモデルガイドラインよりも、更に具体的な指針となることを期待しています。
7部品、それぞれ、CATIA V5、CATIA 3DEX、NX、Creo、JT、STEP AP242 P21、STEP AP242XMLのデータがあります。(2024年7月1日公開)
お手本データについて、幾何公差等を付与したときの考え方、その他、データ作成にあたりタスクチーム内で議論した内容を記載。お手本データを参照する方への、CAD内容説明書です。(2024年7月1日公開)
お手本データは、STEP AP242XMLデータを添付しています。このXMLを作成するにあたって、ISO10303-4442、PDM-IF Recommended Practicesに準拠し、あるべきXML書式の考え方を記載しました。 (2024年7月1日公開)
3DAモデルに関する情報
3DAモデルガイドライン
3DAモデルの製図作業、読む作業及び活用作業に対する基本的で実践的なガイドライン。
二つの旧3D図面ガイドライン(※1、2)を統合し、3DAモデルによる製品定義情報規格として制定されたJIS B 0060シリーズの規格(※3)に準拠する内容に改定しました。また、実際の3D CAD機能を使った3DAモデルによる製品定義手法を多く加えているので、本ガイドラインがJIS B 0060シリーズの規格とともに活用されることを期待します。
- (※1)
- JAMA/JAPIA 3D図面の標準化ガイドライン-3D図と2D図の組み合わせ図面ガイドライン- V1.2(2008年6月27日公開)
- (※2)
- JAMA/JAPIA 3D図面ガイドライン-3D単独図ガイドライン- V1.1(2009年11月20日公開)
- (※3)
- JIS B0060シリーズの規格とは、JIS B 0060 - デジタル製品技術文書情報(DTPD:Digital Technical Product Documentation)第1部から第10部までの規格。JAMAが「3D-DTPDの基本図示及び基本情報に関するJISの開発委員会」(日本規格協会)に参加し開発。(2022年2月1日公開)
SASIG White Paper Model Based Enterprise
実際の業務では作図だけでなく、図面を使う側までを考えなければ本当の効率化にはつながらない。そのため『すべてのスタッフにとって効率化が図れる3D図面とは何か?』をSASIGでまとめた結果を既存ガイドラインの附属書(ホワイトペーパー)として発行します。(2017年4月28日公開)
3DAモデルCAD機能に関する情報
CAD機能要求ガイドライン
3DAモデルの実務展開のために必要なCAD機能要件についてのガイドライン。
JAMA/JAPIAにおける一般的なCAD機能要件として、CADベンダへの要求、及びJAMA/JAPIAへ展開するためのもの。
V3.0は、前版の内容をJAMA/JAPIAの業務視点で見直し、表現の変更、内容追加/廃止を行いました。改訂の観点としては、これまでの3DAモデルの効率的な作成を実現できる機能要求に加え、3Dの利点を最大限発揮できるマシンリーダブルを意識した機能要求も新規に取り入れています。新たな観点は、自動車産業界として3DAモデルの機械活用拡大による効率化を促進させるCAD機能として普及することを期待します。 (2024年7月1日公開)
組立3DAモデルCAD/PDM機能ガイドライン
既に3D図面の普及展開のために単品図を対象とした3D図面CAD機能ガイドラインを発行していますが、近年、組立品を対象とした製品情報交換が増えている背景から組立3DAモデルの作成に必要なCAD/PDM機能を明確にして自動車産業界で一般的にするため、本ガイドラインを公開します。(2020年7月13日公開)
3DA組立モデルのCAD検証結果レポート
JAMA OEMとサプライヤーとの間の3D図面の交換は、組立部品にまで普及しつつあるため、既存の単品部品を対象にしたJAMA/JAPIAガイドライン及び、JIS B 0060 デジタル製品技術文書情報-第1部~第4部で示された最新の表し方を参考にして組立部品の表し方の要件をまとめ、CATIA、NX、Creoの各CADベンダーの協力をいただき、最新のCAD(PDM)機能を用いて、JAMA OEMが必要とする表し方の検証を実施しました。(2018年9月12日公開)
3D単独図CAD機能検証結果レポート
2004年度から2008年度にかけてJAMA/JAPIA 3D図面標準化WGにて実施したCAD機能検証の結果をまとめた資料。(2009年3月13日公開)
既存JISを基にした3DAモデル製図検証結果レポート
3DAモデル(三次元製品情報付加モデル)の作成に関わるJIS開発委員会活動の一環として、JIS B 0001:機械製図で規定されている2Dの寸法指示方法が3Dモデル上で表現可能かどうかを検証した結果です。 検証に用いた3D-CADは、CATIA V5、NX、Creoの三種類で、これらのCADの基本機能を用いて自工会の一般設計者のCADオペレーションレベルで実施しました。 (2014年6月20日公開)
過去の情報
3Dと2Dの組み合わせ
3D図と2D図を組み合わせて運用する際のガイドライン。JAMA/JAPIA 3D図と2D図の組み合わせ図面ガイドラインから、SASIGとして必要な部分のみ抜き出しガイドライン化したもの。(2007年8月24日公開)
長期保管に関わる活動
JAMA 3D図面LTAR(長期保管)ガイドライン
3D図面の長期保管のためのガイドライン。長期保管の課題、要件、フォーマット、保管期間など、長期保管の基本的な考え方をまとめ、2011年9月にV1.0を発行。V2.0では、実運用に向けた内容として運用プロセス、Quality Assuranceの追加、あわせて、保管期間や要件、フォーマットの内容の再構成を実施。(2017年3月17日公開)
SASIG における3D図面長期保管(LTAR)ガイドライン
SASIG Long Term Archiving & Retrieval of Digital Product Definition Data
SASIG LTAR WGでは、AIAG(米)、GALIA(仏)とJAMA共同でLTARガイドラインを開発、発行しています。LTARガイドラインはFormat、Process、Quality Assurance、Time Periodで構成されています。
<Format Recommendation>
<Process Recommendation>
<Quality Assurance Recommendation>
<Time Period Recommendation>
Digital Engineering Visualization
JAMA/JAPIA DEVガイドライン V1.1 -Digital Engineering Visualizationガイドライン- V1.1
別冊 Viewer の紹介- V1.2
別冊 SASIG Viewer 機能要件- V1.0
付録 JAMA/JAPIA Viewer 活用重要工程の抽出- V1.1
SASIG(Strategic Automotive product data Standards Industry Group):
日米欧の自動車業界のエンジニアリング分野での電子情報に関する標準化活動団体。
AIAG(米)、GALIA(仏)、JAMA(日)の3団体がメンバーで、ガイドラインの作成、活用推進活動を行っている。